「1ポンドステーキ」、名前は聞いた事あるけど実際に食べた事がある方は意外と少ないのではないでしょうか。
スーパーではあまり見かけず、ステーキ店や海外を訪れた際によく目にしますよね。マクドナルドでは“クォーターパウンダー”というハンバーガーがありますが、その意味は1/4ポンドのお肉を使っているところからきているそうです。
この記事では日頃よく耳にするこの「1ポンドステーキ」とは一体何グラムのことなのか?大きさはどのくらいなのか?カロリーはどれくらいなのか?などなどおすすめ1ポンドステーキ店やその感想まで含めてあらゆる角度から解説していきます。
1ポンドステーキは「453.59グラム」

それではまず気になる1ポンドステーキの大きさ、重さに関してですが、我々が日頃使っている単位であるグラム数に直すと453.59グラムとなります。
普通のレストランでステーキを食べる場合、だいたい250g以下くらいでメニューに掲載されていますので、普通のステーキの約2倍〜3倍くらいの大きさと思っていただくと想像しやすいかと思います。
いきなりステーキのリブロースステーキ330グラムでこれくらい

先日いきなり!ステーキでリブロースステーキ330グラムを食べました。その時のサイズ感がこちらです。
1ポンドステーキは450グラムこの330グラムのステーキのもう1周りくらい大きいサイズになります。
正直330グラムに関してはそれなりにお腹いっぱいになったけど「もうこれ以上入りません」という感じではないので、1ポンドステーキも食べようと思えば食べられるサイズ感なのではないかなと思っています。
ちなみに同じ1ポンドステーキでも、どこの部位の1ポンドかによっても満腹度は変わってくるかと思います。基本的にはヒレやロースなどの赤身で柔らかい部位だと思いますが、これでサーロインとかだと脂身が多いので結構きついのではないかな?と思います。
「ポンド」ってそもそもなんだっけ?lbsとは?という話

ここで少しだけ、そもそも「ポンド」ってなんだっけ?という話をしておきたいと思います。
日本ではなじみのないポンドという言葉ですが、この単位はアメリカやイギリスなどで使われている単位で英語のスペルは「pound」、複数の場合は「pounds」と表記します。
また、ポンドをグラムのようにアルファベットで表す場合はは「lb」、複数の場合は「lbs」と表記します。
なぜ単位の表記にlbが使われているかというと、その起源は古代ローマ時代まで遡ります。これは諸説ありますが古代ローマで発祥したリーブラ(libra)という重量・通貨の単位が英語圏で「pound」として広まり、単位記号の「lb」が残ったためといわれています。
ちなみにlibraという言葉はラテン語で“天秤”という意味があります。
ステーキに用いられる単位に「オンス」というのもあります

また、他にステーキに使われる重量単位として「オンス(oz)」という単位もあります。(アメリカなどではポンドの小さい単位として使われる事が多く例えば「3ポンド5オンス」みたいな表記で重さや質量を表します)
ちなみにこの「オンス」ですが、ポンドに直すと16分の1ポンドです。つまりポンド、オンス、グラムを1ポンドで揃えてみると、【1ポンド=16オンス=453.59グラム】となります。詳しい換算表にするとこのようになります。
ポンド(lb) | オンス(oz) | グラム(g) |
0.5 lbs | 8 oz | 226.80 g |
1 lb | 16 oz | 453.59 g |
2 lbs | 32 oz | 907.19 g |
3 lbs | 48 oz | 1360.78 g |
4 lbs | 64 oz | 1814.37 g |
5 lbs | 80 oz | 2267.96 g |
1ポンドステーキのカロリー

1ポンドステーキのグラム数は分かったけど、次に気になるのはそのカロリーであったり脂質などの栄養素かと思います。
ご存知かとは思いますが1ポンドステーキに限らず肉のカロリーはその部位によって大きく異なってきます。
そこで部位別に「カロリー、タンパク質、脂質」を文部科学省の食品成分データベースをもとに抽出しましたのでカロリーや脂質が気になる方は参考にしてみてください。
肉の部位 | カロリー (kcal) | タンパク質 (g) | 脂質 (g) |
---|---|---|---|
リブロース | 1,855 | 64.0 | 44.5 |
サーロイン | 1,515 | 74.9 | 126.6 |
肩ロース | 1,442 | 73.5 | 119.8 |
ランプ | 1,125 | 84.4 | 80.7 |
モモ | 948 | 88.5 | 60.3 |
ヒレ | 839 | 96.6 | 44.5 |
最もカロリーが高いのはリブロース

1ポンドステーキの中で最もカロリーが高いのは「リブロース」。最もカロリーが低いのは「ヒレ」という結果になりました。
また表の栄養成分を見てみると、カロリーの低い肉の部位ほどタンパク質が多く含まれている傾向にある事が分かります。脂質の値では、やはりステーキの定番「サーロイン」が最も高い数値になっています。
牛の中でほとんど動かされない筋肉といわれているヒレ肉は“低カロリー高タンパク質、低脂肪(脂質)”となっており「がっつり食べたいけどヘルシーさや栄養分の高さは譲れない」「筋肉をつけて健康美を目指したい」という女性やダイエット中の方、重くないステーキが好みの方に最も人気のある部位です。
1ポンドステーキの値段ってどれくらい?

1ポンドステーキは一体どのくらいの金額で食べられるのかご存知でしょうか。ここではいくつか例を挙げて1ポンドのステーキの相場感をお伝えできればと思います。
まず全国展開しているファミリーレストランのステーキガストでは「手切り赤身イチボステーキ(約500g)」が2,449円(2018年11月現在)という価格で販売されています。
またインターネット販売で調べてみると、安い物で1,580円~2,890円ほどで購入できる一方で、高い物だと30,000円のブランド牛ステーキも売っていたりします。
牛肉の部位によって値段はピンからキリですが楽天市場などで気軽に購入する事ができますので、気になる方は是非試してみてください。
またふるさと納税でも1ポンドステーキがあったりしますのでふるさと納税で探してみるのも良いかもしれません。ステーキの返礼品人気ランキング
ふるさと納税に関しておすすめのサイトは下記のページにまとめています。

1ポンドステーキの満足感や感想は?本当に食べきれる?


さてここまで1ポンドステーキの重さや栄養素など結構形式ばった話をしてきましたが、実際問題重要なのは「食べてみてどうなのか?」というところですよね。
冒頭でも少し触れましたが、実際に1ポンドステーキを食べてどんな感想を持ったのか様々な意見をまとめる形でお伝えできればと思います。
1ポンドステーキを食べてみた女性の感想


見慣れないステーキの大きさにビックリ!食べきれるのか心配になり、ハーフポンドの方が良かったのではないかとふと心配になりました。でも以前友人もペロリと食べ切ってしまったと聞き、私も1ポンドで挑戦!
焼き加減はミディアムレアで提供され、しっかりとした赤身肉なのに見かけによらず簡単にナイフで切れてしまうほど柔らかい!一見、脂質の少ない分厚い赤身肉に見えますが、食べた瞬間肉汁がジュワ~っと口の中に広がりビックリするほどジューシー。肉の味も良く脂身が少なかったので、20分くらいであっとゆう間に食べ切ってしまいました。自分でもビックリです。
1ポンドステーキを食べてみた男性の感想


まず1ポンドなんてすごい量なのでは?と少し迷いましたが、「いつも食べるステーキの2倍ならなんとかなるか」と1ポンドステーキを注文。注文してすぐ出てきたのは予想をはるかに越えるビッグサイズのステーキでした!やっぱり1ポンドは大迫力です!!
肉は赤身で適度に歯ごたえを残しながらも柔らかく、とにかく旨い!表面を焼いて旨味を閉じ込めたレアの状態で、一番合う焼き加減で提供してくれます。鉄板が熱くどんどんお肉が焼けていくので、レア状態の柔らかいうちに切ってしまい、味が落ちないうちに食べきっちゃうのがオススメです。
食べても、食べても肉ですが、意外とさっぱりしていてあっと間に食べられます。1ポンドという数字に少し躊躇してしまうかもしれませんが、がっつり食べたい方には本当にオススメですよ!時間としてはだいたい15分程度、サイドメニューが無ければ10分もあれば食べられちゃいます。
1ポンドステーキを食べられるお店


最後に無類の肉好きである筆者が選ぶ、1ポンドステーキが食べられる最もおすすめのお店をご紹介致します。是非この機会に家族や気の知れた仲間と一緒に訪れてみてください。
ステーキハウス リベラ
地元で有名な都内にある超人気店。赤身ステーキでお醤油とにんにくベースのタレも非常に美味しく行列が絶えないお店です。店内はプロレスラーの写真が多くあり、まさにがっつきたい人の為のステーキ店です。
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メニュー例
- 横綱ステーキ1.5ポンド (4,900円)
- バダ・ハリステーキ1ポンドのヒレステーキ(5,000円)
- 1ポンドステーキ 3,500円
- 1/2ポンドステーキ 2,200円
おまけ:日本と海外の牛肉消費量の違い


海外のステーキには、日本ではなかなか見かけないほどの厚切りステーキが多くあります。アメリカでは“ドライエイジング”という製法で熟成させ、硬い牛肉を柔らかくして食べられています。
また、日本人は海外の人に比べ「牛肉を食べる量がとても少ない」といわれています。農林水産省の調べでは、日本人の一人あたりの年間消費量が6㎏に対し、アメリカ人では24.7㎏と約4倍もの消費量となっています。
4倍の消費量を想像してみるととても驚かされますが、実はアメリカ人以上に牛肉を食べている人々が“ウルグアイ人”です。
世界一の牛肉消費量をほこるウルグアイ人。一人当たりの年間消費量は、なんと「46.4㎏」となっており、アメリカ人のさらに1.8倍ほど消費されている国ということになります。「アメリカ人はステーキが大好き!牛肉大好き!」というイメージがありますが、世界の消費量の多さでいえば4番目になるのだそうです。
ANAトラベル:世界で一番牛肉を食べるのはどこの国?
これを1枚あたりのステーキ(200グラム)で消費量を表してみると、日本人は一年間で30枚食べ、アメリカ人は124枚、ウルグアイ人は232枚食べる計算になります。
もし日本人が200グラムのステーキではなく、1ポンドステーキを食べるとするならば、それは“一ヶ月分相当の牛肉を一度に消費する”ということになります。よってアメリカ人では週に1度のペース、ウルグアイ人は週に2回ほどのペースで1ポンドステーキを食べている計算になります。
私たち日本人にとってステーキや焼き肉など、ガッツリ牛肉を食べる機会はあまり多くなく、何か特別な日やお祝いなどで食されることが一般的です。
しかしこの結果からも海外においての食文化では日本とは比べ物にならないほど日常的に食べられていることが分かります。
1ポンドステーキについてのまとめ


この記事では1ポンドステーキについて解説してきました。1ポンドステーキは約450グラムの大きさで値段的には2,000円前後くらいから食べられるステーキです。
もちろん味や値段、そして栄養素は1ポンドステーキを食べる部位によって異なってきます。ただ実際に食べられた方の感想にもあったように1ポンドステーキは全然食べきれない量ではなくお肉好きであれば食べきれる量だと思いますので、どこかで見つけた際には是非食べてみる事をおすすめします。
・1ポンドステーキは約450グラム
・部位ごとにカロリーや脂質などは大きく異なる
・ダイエットしたいならヒレがおすすめ
・値段は2,000円〜でもピンキリ
・案外食べきれるサイズ感
